「蝶」
あなたのぬくもりに
甘えたい
あなたの優しさに
すがりつきたい
ひらひら舞うよに
さやさや流れるように
幾千も都合よく様変わる あなたの愛
広げた羽根から
きらめく 燐粉
あたしの毒にも犯されてくれないなんて
花の蜜の淡さに
眩暈がしただけ の
恋真似、
だと 気付きたくなかったのに…
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「海の間」
知らないあいだの
約束ごと
勝手知らずの
お願いごと
口には出さないけれど
夢には出てくる
知ってゆくあいだに
お祈りごと
目が覚めて
引いてゆくよに
冷めていく 熱
一度
覚えた満ち潮時に
心残りで
戻りたくても
どうしようもない
独りで
在るよに
砂にすがりつく
強がりをさらって下さい
ボクの気持ちを
かき回す渦の
底から
救い出してください
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「お茶漬け」
心をなぞって
ときほぐしてくれました。
泣いたら
しょっぱい
海の味 しました
ながたにえん☆
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「」
電柱に抱きつくように咲いている花
ボクも誰かに寄り添ってみたいな
片方の肩を ぬくもりであたためたいな
冷たい手を溶かして欲しいな
「」
願う気持ちばかり焦って
ボクの心は欲望で満たされ 掻きまわされてく
この手で掴みたい 渇望を満たすための勇気
でも、
この指先を染めるのは カラカラに乾いた
ボクの涙のアト…
「」
あなたの腕の中はイヤじやない,
好きでもないけど
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「クッキーボトル」
ひとつ ひとつ
丁寧に 数え歌った
寂しさの貯金箱
、を
ひっくり返してしまった
甘くて贅沢な不安が 密やかに訪れた
愚かな私
幸福の手触りに 戸惑い
貴方を失う事ばかり考えてしまう
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(この写真と本文は関係ありません)
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