2018年10月9日火曜日

詩(1)(麻実)


SaKuRa
さらり さらり 流れるように散ってゆくの
また 明日 また 明日って
ふわり ふわり 微笑むように散ってゆくの
また 来年 また 来年
  *********
「ワン・ピース」
キミの言葉やしぐさは
ボクの檻
ひとりぼっちの曖昧さに
押し潰されそうになる
パズルのピースを はずされた
その場所で 空虚で どれも 当てはまらない
  *********
[観覧車]
何だか 分からないまま
せまい 箱で 呼吸をくりかえしていたのに
気付いていた のか 気付いていないのか
くるくるまわる ボクの場所 どうどうめぐりの カンランシャ
苦しくて 凍りつくような心のヒダ
分かったふりも ハナハダシイ 正しいふりも ナレタフリ
どこにも行けない 動けない
  *********
 「すいーとすいーとロンリーLOVE
夜空に散らばる光の花を
幾つも幾つも 見送った夏の宵
まるで、終わり咲きみたいな恋、
だと思った     
ふいに忍び寄る ツツジの足音に
耳を澄ます
貴方の低く、
囁く.吐息
気持ちまで染め上げて下さい その
声色 で           ´
  *********

「嘘つきな泡」
アナタはアタシにとって想像の種子でしかない。
青く溶けたソーダの泡がアナタを探してさまよっでる
昨日見た、お月様はニセモノなんだから
 「キレイ」と言ったアクシの言葉は、
排水口に流しておいて
  *********
「夏祭り」
あさがお咲いた ゆかた帯 の むこう岸
はらり はらり ほどけてく 二人の気持ち

もう会えない  って
言ってくれないんだね 
冷たい。。。。カキ氷の 染み入るような甘さ。

ボクを一人にしないで  って
言わせてもくれないんだね
でも、、ボクはひとり、だよ。
分かってるくせに。もうキミの、じゃない。

そっくりそのまま つき返し、
ボクから さよなら 清々 した
、、、、、、翌日
つぎはぎだらけの可憐さ かき集めて 夏祭りの宵
そっけないしぐさで だいだいの宵
さらん さらん
名残惜しく 冠菊の涙
ボクを振り仰ぐ 止まった時の 流れ星
きらきら ちぎれるような 花火の夜
キレイなままで ひとり ひとり 散っていくの
ずるずる い
あたしは 恋しくて 今更になって 気付く
かなかな 蝉時雨の夏休み
大切なものを なくした
手紙の すみっこの 記憶と想い だけが
切なく 虚しく 取り残されたまま…
かなかな ヒグラシと 秋の手前
夕暮れの天の川に たたずむ 祭りのあと…


「シュガーあいらんど」
あなたはまるで子供の遊園地みたいだ。
甘いキャンディーを包む紙みたいに
可愛い姿をしている
刺激的に甘く優しくて
いつも懐かしい匂いをしている

あたしは
そんなあなたに包まれている
キャンディーかもしれない
あなたにいつでも守られている
いつか、誰かがあたしを食べるときがきたら
あなたとあたしは離れ離れだね。

いつも、懐かしい匂いのするあなたはまるで
あたしを包み込むキャンディーの紙みたい。

いっぱい甘いあたしは
たくさんの毒を秘めていて
それは全てあなたに発散されていく
いっぱい傷つけてごめんね。
許してくれなくていいよ
でも、忘れないで
離れ離れになっても
あなたが包んでいた甘いキャンディーのことを
あたしとあなたの遊園地のような日々を
消してしまわないで。
あなたの言う永遠が本当にあるとしたら
あたしはあなたの中で腐ってしまってもいい。
もし、また新しいお菓子になれたら
またあなたに包まれていたいな。









(この写真と本文とは関係ありません。)


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