2010年のアメリカ映画で、SNSサイトのFacebookを創設したマーク・ザッカーバーグらを描いた映画です。
ソーシャル・ネットワーク(social networking service, SNS)について私は何も知りません。ウイキペディアによれば、SNSとは人と人とのつながりを促進・サポートする、「コミュニティ型の会員制のサービス」と定義されるそうです。私は現在、ブログ、フェイスブック、ラインを使用しています。ただブログは、通信機能はありますが、日記のようなもので、SNSとは言えないでしょう。またアメリカの大統領が盛んに利用しているツィッターは、ツイッター社がSNSではないと言っているそうです。世の中にパソコンが登場して以来、SNSの可能性が論じられ、実際いくつものSNSが構築されていました。そうした中でフェイスブックが登場し、一気に全世界に拡大しました。
主人公のザッカーバーグはハーバード大学の学生で、ガールフレンドに振られた腹いせに、大学のサーバにハッキングして女子学生の顔写真を集め、これをネットに公開して、美人コンテストを行いました。相当「危ないやつ」です。この技術に注目した友人が、大学内のネットワークを構築するソフトの製作を依頼し、ザッカーバーグはこのアイデアをもとに独自のソフトを開発し、2004年に「The Facebook」として公表します。まさに「裏切り者」です。The Facebookはたちまち広まり、やがてTheをとってFacebookとなり、本拠地を西海岸のカリフォルニアに移して本格的な活動を開始します。当時まだ二十歳でした。そして、その年のうちに登録者数は100万人を突破しますが、今日の登録者数は24億1千万人、傘下のインスタグラムが10億人だそうで、圧倒的なシェアを誇っています。
Facebookがなぜこれ程支持されたのか、他のアプリを知らない私には分かりません。ただ、Facebookがこの時代が求めるものに、ぴったり合っていたからなのでしょう。そういう意味でザッカーバーグは天才だったと言えるのだと思います。映画でみる限り、彼は嫌なやつで、決して付き合いたいとは思いません。しかしこの映画を観たザッカーバーグは、自分自身だといって同意したそうです。一方、映画で観る限り、彼は富や名声にはあまり関心がないようで、いつももっと遠いところを見つめているようにおもわれました。それが何なのかは、私には分かりません。
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