2019年8月14日水曜日

「明治・大正に生きた女101人」を読んで

「歴史読本」編集部編 KADOKAWA 新人物文庫 2014
 本書は、タイトルのように明治・大正を生きた女性たち描いています。380ページの文庫本で101人もの女性を扱っているわけですから、一人の女性についての説明は、本当に僅かです。ここで描かれている女性たちは、抑圧に耐え忍ぶ悲劇の女性たちではなく、抑圧の中でも激しく生き抜いた女性たちです。
 封建社会で女性たちは抑圧されていたと言われますし、それは事実ですが、実は19世紀に入ると、女性は一層家庭に縛り付けられることになります。それは資本主義の発展と中央集権体制の強化は、家父長的な家族制度の強化と結びついているようです。しかし、この時代に活躍した女性たちは、こうした抑圧をはねのけ、同じ時代に活躍した男性はるかに超えるような活躍をしています。
 本書で述べられているは101人にのぼり、しかも私はそのほとんどを知りませんでした。したがって、ここで、これらの女性たちに個別的にコメントすることはできませんが、本書を読んで、日本の近代史が従来とは異なって見えてきたように思います。男ばかりが目立つ日本近代史において、女性の果たした役割にもっと注目すべきだと思いました。


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