2018年3月31日土曜日

映画「グレート・ウォリアーズ 欲望の剣」を観て


1985 アメリカ・オランダ・スペインによる合作映画で、傭兵隊長と王子様とお姫様の物語を、エロ・グロを駆使して描いています。原題は「Flesh + Blood」で、それは「肉と血」です。
イエスは最後の晩餐で、弟子たちにパンとワインを与え、それが自分の「肉と血」であると告げます。したがって「肉と血」は聖体であり、イエスそのもということになりますが、映画ではそれ程高尚な話はありませんでした。もしかするとこの映画では、本物の「肉と血」を暗示しているのかもしれません。また、映画の初めの方で聖マルティヌス(聖マーチン)の木像が土の中から掘り出され、傭兵たちのリーダーの名がマーチンであることから、聖マルティネスを守護聖人としてあちこちで略奪活動を行います。さらに、嫁ぎ先に向かうどこかのお姫様を誘拐し、城を占領し、許婚者を取り戻そうとする王子と戦ったりします。この限りでは、ただの空想アドベンチャー映画です。
監督のバーホーベンは高名な監督で、こうゆう映画を作る人だそうです。この映画の悪趣味性は、まだましな方だそうですが、私にはついていけません。この映画の舞台は、1501年の西ヨーロッパということになっており、宗教改革前夜の価値観の混乱を描いているのかもしれません。


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