2005年にフランスで制作された映画で、コウテイペンギンの1年間の生活を描いたドキュメンタリー映画です。
ペンギンは、主に南極大陸に生息する鳥の一種で、飛ぶことはできませんが、海中をまるでイルカのように巧みに泳いで餌をとります。コウテイペンギンは、地球の最も南部に生息し、ペンギンの中では体が最も大きく、体長は100-130cm、体重は20-45kgに達するそうです。このペンギンは、産卵し、ヒナを育てるため、何百キロも移動して厳寒の氷の上で何カ月も何も食べずに子育てに励みます。なぜこんな厄介なことをするのかは知りませんが、-60度の酷寒の地では、天敵に襲われる心配がないからでしょう。
映画は、子孫を残すためのコウテイペンギンの1年間の戦いを描いています。映画でのコウテイペンギンは、ナレーションで擬人化されているため、変な言い方ですがヒューマニズムに溢れており、大変面白く観ることができました。地球上のあらゆる生命や自然は大変神秘的であり、感動的です。コウテイペンギンのあの姿や行動は、生存していくための進化の結果であろうと思います。とはいえ、この種の映画を観ていつも最後に思うのは、やはり一番不思議なのは人間です。デカルト風に言うならば、こういうことに不思議だと思っている自分が不思議です。他の動物は、決して不思議だとは思わないでしょう。
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