2019年12月4日水曜日

「メソポタミア文明の光芒」を読んで

平山美知子など、2011年、山川出版社
 平山美知子の夫平山郁夫は、日本画家として、また教育者として功績を残した他、シルクロードなどの古代遺物の保存にも力をつくしました。
平山郁夫は、日本の壁画を研究する過程で、シルクロードの壁画を観たいと思ったのですが、当時中国では文化大革命が進行中で入国できず、やむなく夫人とともにメソポタミアを旅することになりました。その後シルクロードへの旅も可能となり、メソポタミアやシルクロードでの多くの遺物を収集し、平山郁夫シルクロード美術館を設立しました。本人は2009年に亡くなりましたが、その後夫人が美術館の館長を務め、本書の執筆にも関わりました。

本書はこの美術館が所蔵するメソポタミアに関する遺物を紹介し、解説しています。私は、メソポタミアに関する本は数えきれないほど読みましたが、本書のように美しい写真とともに具体的な遺品の解説を読むと、とても新鮮な感覚で読むことが出来ました。











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