ケンズ・ステファン・スズキ著 2014年 合同出版株式会社
最近私は、内容の思い本を読み通すことが負担になってきたため、なるべく内容の軽い本を選んで読むようにしていますが、残念ながら本書は軽すぎました。著者は、50年以上前にデンマークに渡り、デンマーク国籍を取得し、デンマークと日本の架け橋としての役割を果たし、デンマークについての善意の紹介者として本書を出版しました。したがって、当然デンマークの素晴らしさが延々と述べられています。
しかしデンマークそして北欧の歴史は、血塗られた歴史でした。19世紀になった、北欧の周辺に、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアといった大国が出現し、デンマークに至ってはドイツとの戦争で国土の3分の1を失います。こうした時代の中で、北欧諸国は強国の道ではなく穏健な国家の建設へと向かって行きます。本書は、こうした時代のデンマークを描いており、その意味においては参考になる本だと思います。
北欧に関する映画は非常に少ないのですが、それでも、これまでに8本の映画を観ています。
映画で西欧中世を観て(1) 「ベオウルフ」 「バイキング」
映画で西欧中世を観て(4) 「アーン 鋼の騎士団」 スウェーデンのテンプル騎士団
映画で西欧中世を観て(7) 「エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者」 14世紀ノルウェー
映画「ロイヤル・アフェア」を観て 近世デンマーク
映画で三人の女王を観る 「クリスチナ女王」近世スウェーデン
映画「ファイヤーハート 怒れる戦士」を観て リトアニア
映画「四月の涙」を観て フィンランド
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